FMおかざき「心の宅急便」の12回目。
先週、時間の関係でお話しできなかったことを中心に、お話ししました。
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今日12月23日は、天皇誕生日ですね。
まずもって、皆様方と共に、陛下の御誕生日をお祝い申し上げたいと存じます。
さて、先週暦の話をさせていただきました。
暦に記載してあることの説明の中で、干支、六曜、三隣亡の話までいきました。
今日も引き続き、暦に書いてある事柄をご説明したいと思います。
●まず十二直です。
十二直というくらいですから、十二種類の日があります。
これは、北斗七星の動きと、十二支の方位の組み合わせを吉凶判断に用いたものです。
節月ごとに、その月の夕刻に北斗七星の柄杓の柄が向いている方位の十二支と、日の十二支とが同じになる日が「建」になるように配当するんだそうです。
建(たつ) 万物を建て生じる日 よろず大吉の日。但し動土・蔵開きは凶
除(のぞく) 障害を取り除く日 井戸掘り・治療開始・祭祀などは吉。結婚・動土は凶
満(みつ) 全てが満たされる日 新規事・移転・結婚などは吉。動土・服薬は凶
平(たいら) 物事が平らかになる日 旅行・結婚・道路修理などは吉。穴堀り・種まきは凶
定(さだむ) 善悪が定まる日 開店・結婚・移転・種まきは吉。旅行・訴訟は凶
執(とる) 執り行う日 祭祀・祝い事・造作・種まきは吉。金銭の出入りは凶
破(やぶる) 物事を突破する日 訴訟・出陣・漁猟・服薬は吉。祝い事・契約事は凶
危(あやぶ) 物事を危惧する日 万事控えめに
成(なる) 物事が成就する日 新規事・建築・開店は吉。訴訟・談判は凶
納(おさむ) 物事を納め入れる日 収穫・商品購入は吉。結婚・見合いは凶
開(ひらく) 開き通じる日 建築・移転・結婚等は吉。葬式は凶
閉(とづ) 閉じ込める日 金銭出納・建墓は吉。棟上げ・結婚・開店は凶
と言われています。
昭和初期までは六曜よりもメジャーで良く用いられたそうです。
●次に二十八宿というものもあります。
これは、星座を基準に考えられたものですね。
天球における天の赤道を、28のエリア(星宿)に不均等分割したもので、またその区分の基準となった28の星座のことなんだそうです。
東西南北四方位に7つずつ、計28種類の星宿があります。
また、それぞれの方位に青龍・玄武・白虎・朱雀という各方位の獣神があてられています。
●東方青龍
角(すぼし) おとめ座α星 着始め・柱立て・普請造作・結婚に吉。葬式に凶
亢(あみぼし) おとめ座ε星 衣類仕立て・物品購入・種まきに吉。造作に凶
氐(ともぼし) てんびん座α星 結婚・開店・結納・酒造りに吉。着始めに凶
房(そひぼし)さそり座π星 髪切り・結婚・旅行・移転・開店・祭祀に吉
心(なかごぼし) さそり座σ星 祭祀・移転・旅行・新規事に吉。造作・結婚に凶。盗難注意
尾(あしたれぼし) さそり座μ星 結婚・開店・移転・造作・新規事に吉。着始め・仕立てに凶
箕(みぼし) いて座γ星 動土・池掘り・仕入れ・集金・改築に吉。結婚・葬式に凶
●北方玄武
斗(ひきつぼし) いて座φ星 土掘り・開店・造作に吉
牛(いなみぼし) やぎ座β星 移転・旅行・金談など全てに吉
女(うるきぼし) みずがめ座ε星 稽古始め・お披露目に吉。訴訟・結婚・葬式に凶
虚(とみてぼし) みずがめ座β星 着始め・学問始めに吉。相談・造作・積極的な行動に凶
危(うみやめぼし) みずがめ座α星 壁塗り・船普請・酒作りに吉。衣類仕立て・高所作業に凶
室(はつゐぼし)ペガスス座α星 祈願始め・結婚・祝い事・祭祀・井戸掘りに吉
壁(なまめぼし) ペガスス座γ星 開店・旅行・結婚・衣類仕立て・新規事開始に吉
●西方白虎
奎(とかきぼし) アンドロメダ座ζ星 開店・文芸開始・樹木植替えに吉
婁(たたらぼし) おひつじ座β星 動土・造作・縁談・契約・造園・衣類仕立てに吉
胃(えきへぼし) おひつじ座35番星 開店・移転・求職に吉
昴(すばるぼし) おうし座17番星 神仏詣で・祝い事・開店に吉
畢(あめふりぼし) おうし座ε星 祭祀・取引開始・普請開始・土地開拓・縁談に吉
觜(とろきぼし) オリオン座λ星 稽古始め・運搬始めに吉。造作・衣類着始めに凶
参(からすきぼし) オリオン座δ星 仕入れ・納入・取引開始・祝い事・縁談に吉
●南方朱雀
井(ちちりぼし) ふたご座μ星 神仏詣で・種まき・動土・普請に吉。衣類仕立てに凶
鬼(たまをのぼし) かに座θ星 婚礼のみ凶。他の事には全て吉
柳(ぬりこぼし) うみへび座δ星 物事を断るのに吉。結婚・開店・葬式に凶
星(ほとをりぼし) うみへび座α星 乗馬始め・便所改造に吉。祝い事・種まきに凶
張(ちりこぼし) うみへび座υ星 就職・見合い・神仏祈願・祝い事に吉
翼(たすきぼし) コップ座α星 耕作始め・植え替え・種まきに吉。高所作業・結婚に凶
軫(みつかけぼし) からす座γ星 地鎮祭・落成式・祭祀・祝い事に吉。衣類仕立てに凶
●また良く似たものに二十七宿というものもあります。
月の見かけの通り道である白道を、27のエリアに等分割したものだそうです。
これは詳細省略しますね^^;
●また九星もあります。
いろいろな占いでも良く聞きますね。
生まれ年によりそれぞれの持つ九星があります。
同じように日にも九星があるんです。
一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫の9つの星をそれぞれの日に配当するわけですが、・・・
日の九星は、冬から夏にかけては数字を増やしていく陽遁
(一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫の順)
夏から冬にかけては数字を減らしていく陰遁
(九紫・八白・七赤・六白・五黄・四緑・三碧・二黒・一白の順)
で並んでいます。
流派によって切り替えの日は異なるんだそうですが、最も一般的なものは、以下の通りだそうです。
* 冬至に最も近い甲子の日を一白として陽遁を始める。
* 夏至に最も近い甲子の日を九紫として陰遁を始める。
但し、冬至またはその前後1日に甲午がある場合は、その甲午を七赤として陽遁を始める。また、夏至またはその前後1日に甲午がある場合は、その甲午を三碧として陰遁を始める。これを「九星の閏」という。
ややこしいですが、それぞれの日付の九星は是非暦でご確認下さいね。
で、この日の九星と自分の星との関係で吉凶を占うんだそうです。
その説明は・・・・。
専門書をご覧いただきたいと思います^^;
色々な暦注をご紹介申し上げましたが、肝心なのは、六曜なら六曜のみ、十二直なら十二直のみという具合に、日の吉凶判断は一つの基準で考えることですね。
全てが吉日になる日を探そうとすると一日も無くなってしまいます^^;
その証拠に、先週は「大安」でありながら「三隣亡」でしたもんね。
話はそれますが・・・
一部の人権団体が六曜は迷信であり、差別につながると主張しています。
某市が、発行した職員手帳に、大安・仏滅といった「六曜」を記載したところ、某人権団体や職員の一部からそれが「人権侵害」にあたるとの指摘を受けて、発行済みの数千部の全面回収と焼却処分を決めたということが数年前にありました。
抗議する方も抗議する方だが、行政の対応も疑問だと思います。
全く行き過ぎた話ですよね。
暦を吉凶判断に利用するには、節度が必要です。
色々な方法があり、すべてが吉日となる日はありません。
逆に、全くの迷信だと全否定するのも行き過ぎだと思います。
あくまでも占いですから^^;
験担ぎ的な側面もありますが、これも一つの文化です。
上手に暦を使っていきたいですね。
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今週は逆に時間が余ったので^^;
先日拙ブログに投稿した・・・
冬至の話
天皇陛下御即位20年奉祝式典の話
を少しさせていただきました。
今年も、あと1回の放送になりました^^;
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