この房の結び方を何というかご存知ですか?
「あげまき結び」といい、「総角結び」とか「揚巻結び」と書きます。
古くから良く用いられた飾り結びの一種で・・・
神前幕をたぐり上げたり、御社殿の御簾(みす)を巻き上げる房の結び方です。
大相撲で「青房下」とか「赤房下」と言いますよね。この四色の房「青・赤・白・黒」の結びも「あげまき結び」です。
先日、参詣者の方で、熱心にこの結びの写真を撮ってみえる方がいらっしゃいました。
何でも結び方に興味があるとのこと。
神社の調度品でよく見る結び方ですが、意外と神主でも結び方は覚えていないものです。
(もしかして私だけ?)
以前、兼務社で神前幕の房の紐が解けてしまい、苦労したことを思い出します。
そこで、備忘録を兼ね、この「あげまき結び」の結び方をご紹介します。
(絵を描くのに難儀しました^^;)
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1.まず、紐の左側で普通に一巻きします。
この時、左端を上から出すのがポイントです^^;
2.上で出来た輪の部分に、上から紐の右端を通します。
3.そして、右側も一巻きします。
すると、紐の右端は下から出ているはずです。
この形がポイントです。
メガネのようですね。この形を覚えておきましょう^^;
4.次に、左右の結び目?の部分の間から指を入れて、AとBの部分を引っ張り出します。
5.こんな感じです。
6.と同時に、下の矢印の部分を少しずつ引っ張って、締めていきます。
7.しっかり締めれば、完成です。
結び目の所に注目してください。
紐の重なりが「入」になっています。「入形」というそうです。
逆に、下のように「人」になっているのは「人形」というそうです。
これは鎧兜の装飾に用いられるそうです。
違いがお分かりいただけるでしょうか?
ちなみに、この「人形」の「あげまき結び」の結び方は、最初の1で左端を下から出せばOKです。
(そうすれば、3のメガネの形の時に、右端は上から出るかたちになりますね。)
おまけに、「総角」といえば、源氏物語の宇治十帖の第三帖が「総角」ですね。この巻名の由来となったのが、薫が詠んだ次の和歌です。
あげまきに 長き契りを むすびこめ おなじところに よりもあはなむ
(あなたが縒り結んでいる総角結びのように、あなたと私が長く寄り添えるようになりたいものだ)
う~ん。ロマンチックですね^^;
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