FMおかざき「心の宅急便」の31回目。
放送は5月12日。
岡谷市からの放送でした。
UPが遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
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立夏を過ぎて、だんだん夏らしくなってきました。
木陰が心地よい季節ですね。
さて、私の好きな言葉の一つに「おかげさま」があります。
「最近、どうですか?」
「お陰様で・・・」
「お陰様で○周年」
などと使いますね。この「おかげさま」です。
①人の好意や親切などに対して感謝の気持を表わすあいさつのことば。
②人から受けた力ぞえや恵みを、その人を敬っていう語。
(日本国語大辞典)
「おかげさま」=「お」+「かげ」+「さま」
であることは、すぐにお分かりいただけるでしょう。
古くは、「みかげ」=「み」+「かげ」
と言ったようです。
それが、室町末期に「おかげ」となり、更には江戸時代ぐらいから「おかげさま」となったようです。
「かげ」には、「影」・「陰」・「蔭」・「翳」・・・・
と言った漢字が充てられますが、実は日本語の「かげ」には、Shadow の「かげ」だけでなく「光」の意味もあることをご存知でしょうか?
そう、「月影」の「かげ」ですね。
これは、月の光が当たったことによって出来る影ではなく、「月明かり」を意味します。
月の光そのものが「月影」なんですね。
語源説もいろいろあるのですが、古語の「かが」がその語源だという説が有力です。
この「かが」には、
きらきらと輝くこと。照り輝くさま。
「かがやく」「かがよう」「かがり」などと熟して用いられる。
(日本国語大辞典)
という意味があります。
「かげ」を調べてみても。
「かげ」
①日、月、星や、ともし火、電灯などの光。
②光を反射したことによって見える物体の姿。
③光を吸収したことによってうつし出される物体の輪郭。
また、実体のうつしとりと見なされるもの。
(日本国語大辞典)
と最初に出てくる意味が「光」なんです。
では、「かげ」が、何故「光」と「影」の意味をもつのでしょうか?
光がなければ、影は出来ません。また、影の出来ない光はありません。
どちらも単独では存在し得ないんです。
ここが非常に重要で、古代の人々は両者を本質的に同じモノと捉えていたんじゃないかと思うんです。
他にも・・・・
右と左、上と下、表と裏、昼と夜、陰と陽、生と死・・・・
なども同じだと言えるかも知れません。
また、日本書紀では、「霊」の字が「みかげ」「みたま」と訓まれています。
神さまや天皇の霊威、恩徳、加護を意味しているんだそうです。
古代人は光と影にみられる神秘的なはたらき、そこに神や霊を見出したのかもしれません。
そして、これを「かげ」「みかげ」と称したのではないでしょうか?
亡くなった人の姿も「かげ」といいます。「面影」の「かげ」ですね。
ということは・・・
「おかげさま」というのは、目に見えないもののはたらき(神、祖先、他人など)に感謝する「有り難さ」を表現する言葉だということが分かりますね。
人は常に、何かに支えられ、庇護を受けて生きています。
決して自分の力だけでは生きていけません。
つねに「おかげさま」と言える感謝の心を忘れずにいたいものですね。
さて、「神宮式年遷宮」をご存知でしょうか。
20年に一度両正宮をはじめ、十二別宮などの御社殿を造り替え、御装束神宝も新たに調整して神さまのお引っ越しをする伊勢神宮で最も大切なお祭りのことです。
そして、この伊勢神宮の御遷宮のあった翌年のことを「お蔭年(おかげどし)」といい、特に御利益があるということで、江戸時代には三度、お伊勢まいりの爆発的なブームがおきました。これを「お蔭参り(おかげまいり)」といいます。
宝永2年(1705)、明和8年(1771)、文政13年(1830)のお蔭参りです。
約60年周期で起こっているんですが、最後の文政13年のお蔭参りは最大規模のものであったようです。
この年の干支は庚寅(かのえとら)。
そして、来年平成22年の干支は・・・庚寅ですね。
60年周期でお蔭参りが起こっていたとしたら・・・・そう来年なんです。
ちなみに、第1回の式年遷宮が行われたのが持統天皇4年(690)ですが、この歳の干支も庚寅。
先の大戦で昭和24年(60年前)に行われるはずだった第59回式年遷宮が4年遅れで斎行されたため、以降の御遷宮は4年ずつずれているのですが・・・・
敗戦がなければ、本来今年が御遷宮の年であったはずです。
(せめて宇治橋だけは正規の年に架け替えたいということで、今年架け替えが行われています。)
そして、来年がまさに庚寅の「おかげ年」
みんなでお伊勢さんにお参りしましょう!!
そして、帰りは「おかげ横町」で軽く一杯^^;
神青協では、「1000万人参宮促進事業」を企画中です。
「平成のお蔭参り」の一大ムーブメントは果たして起きるでしょうか?
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