FMおかざき「心の宅急便」の40回目。
今日は「空蝉」と題してお話しさせていただきました。
----------------------------------------------------------------------
関東地方は梅雨明けも発表されたようですね。
東海地方ももうすぐでしょうか。
昨日、今日と暑い日が続きます。
境内では、セミが鳴き始めました。いよいよ夏本番となりそうですね。
セミつながりで・・・・
「空蝉」という言葉をご存知でしょうか?
もともとは「うつしみ(現身)」という言葉のようです。
「この世(現世)に生きている人」を意味する言葉です。
対義語は「かくりみ(幽身)」でしょうか。
この「うつしみ」という言葉が、「空蝉」と表記されたことから「うつせみ」と読まれるようになり、
1.蝉の抜け殻。
2.魂が抜け去ったさま。気ぬけ。虚脱状態。
3.もぬけの殻。
などを意味する言葉に転じていったようです。
枕詞の「空蝉の」は、命、身、人、空(むな)し、などにかかる枕詞です。
なんとなく「むなしい」「はかない」イメージがある言葉ですね。
そう言えば『源氏物語』の「空蝉」も有名ですね。
紫式部がモデルになったとも言われる女性ですが、知的で、品のよいことが魅力的な女性として描かれています。中でも、着物一枚を残して、品良く源氏の求愛を拒むシーンが印象的ですね。
セミの抜け殻と残された着物のイメージが重なります。
さて、この方々ももしかしたら今「空蝉」状態でしょうか?
麻生総理や自民党幹部の方々です。
支持率の低迷と先週末の都議選歴史的大敗をうけて、昨日衆議院の解散予告をされました。
来週21日解散、8月30日総選挙のようですが、この国は一体何処に向かっているのでしょうか。
最近つくづく考えさせられます。
政局のことばかりが目立つ政治家の国会運営には辟易します。
真に国益を考える政治家がいったいどのくらいみえるのでしょうか?
マスコミの方にも問題があると思います。
まるで下劣なワイドショーのように政局ばかりを取り上げ、肝心なことを報道していません。
特にTVは恐ろしいですね。
番組の作り方によって、一方的に洗脳されかねないような放送の仕方もしています。
それが世論操作かもしれません。
もっとも、真面目にしっかりとした仕事をされている先生方もみえると思いますが、それが全くといっていいほど取り上げられていないですよね。
今日、野党が内閣不信任案を提出しました。
今後は一切、審議拒否だそうです。
審議しなければならない重要法案が沢山あるというのにです。
実に無責任だと思うのは私だけでしょうか。
この影響で沢山の法案が廃案となることが決定的なのですが、その中で私が気になる法案があります。
それは、「天皇陛下御在位二十年を記念する日を休日とする法律案」です。
天皇陛下御在位二十年を記念し、国民こぞってこれを祝うため、平成21年において平成2年の即位礼正殿の儀の行われた日に応当する日である11月12日を休日とする。というものですが、先月6月30日に衆議院に提出され、審議中でした。
今国会で可決され、正式に祝日に決定する筈でしたが・・・・
9月以降の特別国会に持ち越しという形でしょうか・・・。
まさに『源氏物語』の「空蝉」ですね。
この法案は超党派の「天皇陛下御即位20年奉祝国会議員連盟」が推進する法案で、政局とは関係なく、着々と進められるべきモノでした。
これを廃案としてしまったことは、国会議員の怠慢であると同時に、皇室に対する重大な不敬行為であると言わざるを得ません。
陛下は現憲法下では日本国民統合の象徴ですから、日本国民に対する侮辱であるともとれます。
実に困ったモノです。
総選挙では、色々な争点で選挙戦が繰り広げられると思います。
当地方のクマゼミの鳴き声のように、街も賑やかく(やかましく?)なってくると思います。
私たち国民は、各政党のマニフェストをしっかりと検討し、各候補者の主張をしっかりと見極め、正しい選択をしていかなくてはいけません。
住宅を購入するとき最重要視しなければならないのは、見てくれの豪華さやコストの低さではありません。
一番大切なのは、頑丈な基礎と堅牢な構造です。
それはA建築士の耐震強度偽装問題で明らかです。
私は政治も同じだと思います。
耳障りの良い見てくれだけのマニフェストに惑わされてはいけないと思います。
先祖伝来の美しい国を、今以上に良い国にして子々孫々まで伝えていくために、基礎・土台・骨格となる政策を決して軽視すべきではないと思います。
それが、領土の問題であり、資源の問題であり、防衛の問題であり、外交の問題です。
急ピッチで変動していく世界情勢に、日本がどう対処していくべきか。
この国の真の国益を守ること。
世界の中での日本のアイデンティティをしっかりと守ること。
それこそが選挙の争点であるべきではないでしょうか?
マスコミに踊らされ、「何となくよさそう・・・」とか「とりあえずやらせてみては・・・」という判断は、大変危険だと思います。
「空蝉」ばかりが転がっている国にしないために・・・。
----------------------------------------------------------------------