黒き心を無くして、丹き心を以ちて、清潔く斎慎み、左の物を右に移さず、右の物を左に移さずして、左を左とし、右を右とし、左に帰り右に廻る事も万事違ふ事なくして、太神に仕へ奉れ。
元を元とし、本を本とする故なり。
当ブログ管理人の一文字です。
愛知県岡崎市の田舎神主。
融通の利かない頑固者です。
神社のこと、神道のこと、
世の中のこと、日々の出来事、
家族のこと、などなど。
私、一文字が、
気分次第で記していきます。
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「心の宅急便」
毎週火曜日、お昼の12時45分から出演しています^^;
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- 2010年03月02日の記事
FMおかざき76.3「心の宅急便」の73回目の放送です。
明日は楽しいひな祭り。
「あ」かりをつけましょぼんぼりに~♪
ということで、今日は、「あ」のお話です。
----------------------------------------------------------------------
先ず始めに、先日のチリでの大地震、被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに、行方不明の方々の一日も早い救出と、被災地の一日も早いご復興をお祈り申し上げます。
それにしても、現地の略奪行為の映像は衝撃的でした。
日本なら決してあんなことは起こらないだろうと思うと、国民性ということをつくづく考えさせられますね。
さて、私たちの日本は「言霊の幸ふ国」と言われてきました。
「言霊(ことだま)」というのは、「言葉に宿る霊的な力」のことです。
「善いことばは吉事を招き、不吉なことばは凶事をもたらす」という信仰ですね。
これは、「言(こと)」=「事(こと)」という考えから来ています。
この言霊信仰は、我々神主が神前に奏上する「祝詞(のりと)」や、忌み言葉などにみられます。
そこで、色々な「言葉」について考えてみたいと思います。
先ずは最初ですから「あ」についてみてみましょう。
「あ」という言葉は・・・
すべての音の源であるとも言えます。
50音の始めの音ですね。
梵語でも「阿吽」というように最初に出てきます。
アルファベットのAもそうですね。
いろんな音の最初に来るのが「あ」と言うわけですから、それだけ基本的な言葉と言えます。
驚いたときの「あっ!」
感動したときの「ああ!」
落胆したときの「あぁ…」
安堵したときの「あぁ。」
いろんな「あ」があります。
赤ちゃんが最初に発するのも「アー、アー」ですね。
もっとも基本的な言葉と言えるでしょう。
そしていろんな意味合いで発せられるのが「あ」です。
人の基本的な感情・言霊の動きが「あ」とも言えるのではないでしょうか。
また、大切なものには「あ」がつくとも言われます。
例えば、「あめ」、「あま」がありますね。
神々のいらっしゃる世界を「高天原」といいます。「天」=「あめ」「あま」ですね。
「天地」を「あめつち」と読みます。
その「天から降ってくる水」も、「あめ(雨)」ですね。生命力の源の水です。
七五三で戴くのも「あめ(千歳飴)」これも関係があるでしょうか?
神様のお恵みを戴いて色々なものが生まれます。
「生まれる」ことを、「生(あ)れる」「生(あ)れ出でる」といいます。
これも「あ」ですね。
人や生物以外のもの、例えば現象などが生じることを「あらわれる(現・顕)」といいます。
これも「あ」です。
そして全てのものが存在することを、「あり(有)」「ある(有)」といいますね。
これも「あ」ですね。
伊勢の皇大神宮。
天照大御神さまの荒御魂(あらみたま)をおまつりする荒祭宮(あらまつりのみや)という別宮があります。
この「荒御魂」というのも「あ」ですね。
こうみてくると「あ」という言葉が、とても尊い言葉に見えてきますね。
二つの「あ」が出会い結びつくことを「あう」といいます。
「合う」「逢う」「遭う」「会う」などいろんな漢字が当てられますね。
あてる漢字が多いと言うことも、それだけ「あう」という言葉の持つ多様性を示していると言えましょう。
あ、「充てる」「当てる」も「あ」ですね。
我々がものを視覚で認識するには、光と色が必要ですね。
やまとことばには、色を表すことばが4つあります。
「あを」「あか」「しろ」「くろ」の4つです。
光の三原色=青・赤・緑(RGB)
色の三原色=青・赤・黄(CMY)
ですが、この「あを」「あか」がちゃんと入っていますね。
そしてこのふたつも「あ」のつく言葉です。
「あか」は、「赤」「明け」「明く」「明け」で、「くろ」の「黒」「暗し」「暮る」「暮れ」と対になっているようですね。
また、「あを」の示す色相は広くって、青だけでなく、緑・紫、さらに黒・白・灰色も含んだ幅広い色のようです。。
古くは、シロ(顕) アヲ(漠)と対立して、ほのかな光の感覚を示す「白雲・青雲」なんて言葉もありました。
さらにアカ(熟) アヲ(未熟)と対立して、未成熟状態を示したりもします。
複雑な関係になっていますが、「あ」が「あか」にも「あを」にもなる。そこがポイントだと思います。
もっと単純に「あ」そのものの意味を考えてみましょう。
「あ」には、「あ(吾)」という意味があります。
一人称の「私」ですね。「あれ」とか「われ」のことです。
なんでも「わ(我)」よりも私的、親密なのが「あ」だそうです。「あたし」と「わたし」で考えれば分かりやすいでしょうか。
その一方で、「あ」には、「あ(彼)」という遠くのものをさして言う意味があります。「あれ」「かれ」のことですね。
「あれ」・「それ」・「これ」、「あの」・「その」・「この」というときの「あ」です。
「あ」の距離感、面白いと思いませんか?
あるときは最も近い自分を差し、あるときは遠いものを差す。
遠近の両面性とでもいいましょうか。これもポイントです。
「あ」には、「畔」「畦」という意味もあります。
田んぼの畦(あぜ)のことですね。
「畔放ち(あはなち)」といえば、素戔嗚尊が高天原で犯した大罪(天つ罪)の一つです。
「あ」がとても大切なものだということを示しています。
人の身体にも大切な「あ」があります。
そう「あたま」ですね。
「あたま」は、「あ(天)」+「たま(玉)」でしょうか。
人は頭から生まれてきます。
「あたま」の善し悪しがその人生を左右したりもします。
その反対が「あし」です。
「はし(端)」が語源かとも言われますが、これも「あ」がつきますね。
ひとはその「あし」でしっかり立って、自立した人生をおくらなければなりません。
ということは・・・
人は「あめ(天)」の神様から、尊い魂(いのち)を授かって、
「あたま」から「あ(生)れ出でる」
そして成長し、自らの「あし」でしっかりと自立した状態で「有ら」なければならない。
ということでしょうか。
「あ」という言葉についてみてきましたが、色んな意味、時には正反対の意味が含まれることが分かりました。
「あを(青)」や「あか(赤)」。
「あに(兄)」や「あね(姉)」もそうですね。
でもこれが重要なんです。
如何に「深み」があるかということですね。
皆さんも色々と、考えてみて下さい。
きっと色々な発見があると思いますよ。
言霊というのは、現代の子育てにも有効です。
「善いことばは吉事を招き、不吉なことばは凶事をもたらす」
ということと、「子供は叱るのではなく、褒めて育てろ」というのは同じ事ですね。
「馬鹿だ」「駄目だ」と言われ続けた子はそうなっちゃうんです。
「良い子だ」「すごいね」「よくやった」と褒め続けなくちゃ行けませんね。
なかなか出来ることではないんですが(笑)
ちなみに「アホ」というのは決して悪い言葉ではありません。
かつて平城天皇の第一皇子は「阿保親王」でした。
大阪の松原市には「阿保神社」という天神様をおまつりする神社があります。
皇子や神社の名前に、悪い言葉は使いませんよね。
事実、「あほ」はもともと「母」とか「乳母」を意味する言葉だったようです。
いつまでも「母」や「乳母」の庇護が必要だから、おバカさんという意味になったのか、母が無償の愛を子に与える姿から純粋なと意味で「阿呆」となったのかわかりませんが、言葉を考えるときは、やっぱりその元々の姿というか意味合いをしっかり調べて考えないといけませんね。
いろいろ面白いものです。
----------------------------------------------------------------------
これから、ちょっとシリーズ化してみようかと思います。
次は・・・。
明日は楽しいひな祭り。
「あ」かりをつけましょぼんぼりに~♪
ということで、今日は、「あ」のお話です。
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先ず始めに、先日のチリでの大地震、被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに、行方不明の方々の一日も早い救出と、被災地の一日も早いご復興をお祈り申し上げます。
それにしても、現地の略奪行為の映像は衝撃的でした。
日本なら決してあんなことは起こらないだろうと思うと、国民性ということをつくづく考えさせられますね。
さて、私たちの日本は「言霊の幸ふ国」と言われてきました。
「言霊(ことだま)」というのは、「言葉に宿る霊的な力」のことです。
「善いことばは吉事を招き、不吉なことばは凶事をもたらす」という信仰ですね。
これは、「言(こと)」=「事(こと)」という考えから来ています。
この言霊信仰は、我々神主が神前に奏上する「祝詞(のりと)」や、忌み言葉などにみられます。
そこで、色々な「言葉」について考えてみたいと思います。
先ずは最初ですから「あ」についてみてみましょう。
「あ」という言葉は・・・
すべての音の源であるとも言えます。
50音の始めの音ですね。
梵語でも「阿吽」というように最初に出てきます。
アルファベットのAもそうですね。
いろんな音の最初に来るのが「あ」と言うわけですから、それだけ基本的な言葉と言えます。
驚いたときの「あっ!」
感動したときの「ああ!」
落胆したときの「あぁ…」
安堵したときの「あぁ。」
いろんな「あ」があります。
赤ちゃんが最初に発するのも「アー、アー」ですね。
もっとも基本的な言葉と言えるでしょう。
そしていろんな意味合いで発せられるのが「あ」です。
人の基本的な感情・言霊の動きが「あ」とも言えるのではないでしょうか。
また、大切なものには「あ」がつくとも言われます。
例えば、「あめ」、「あま」がありますね。
神々のいらっしゃる世界を「高天原」といいます。「天」=「あめ」「あま」ですね。
「天地」を「あめつち」と読みます。
その「天から降ってくる水」も、「あめ(雨)」ですね。生命力の源の水です。
七五三で戴くのも「あめ(千歳飴)」これも関係があるでしょうか?
神様のお恵みを戴いて色々なものが生まれます。
「生まれる」ことを、「生(あ)れる」「生(あ)れ出でる」といいます。
これも「あ」ですね。
人や生物以外のもの、例えば現象などが生じることを「あらわれる(現・顕)」といいます。
これも「あ」です。
そして全てのものが存在することを、「あり(有)」「ある(有)」といいますね。
これも「あ」ですね。
伊勢の皇大神宮。
天照大御神さまの荒御魂(あらみたま)をおまつりする荒祭宮(あらまつりのみや)という別宮があります。
この「荒御魂」というのも「あ」ですね。
こうみてくると「あ」という言葉が、とても尊い言葉に見えてきますね。
二つの「あ」が出会い結びつくことを「あう」といいます。
「合う」「逢う」「遭う」「会う」などいろんな漢字が当てられますね。
あてる漢字が多いと言うことも、それだけ「あう」という言葉の持つ多様性を示していると言えましょう。
あ、「充てる」「当てる」も「あ」ですね。
我々がものを視覚で認識するには、光と色が必要ですね。
やまとことばには、色を表すことばが4つあります。
「あを」「あか」「しろ」「くろ」の4つです。
光の三原色=青・赤・緑(RGB)
色の三原色=青・赤・黄(CMY)
ですが、この「あを」「あか」がちゃんと入っていますね。
そしてこのふたつも「あ」のつく言葉です。
「あか」は、「赤」「明け」「明く」「明け」で、「くろ」の「黒」「暗し」「暮る」「暮れ」と対になっているようですね。
また、「あを」の示す色相は広くって、青だけでなく、緑・紫、さらに黒・白・灰色も含んだ幅広い色のようです。。
古くは、シロ(顕) アヲ(漠)と対立して、ほのかな光の感覚を示す「白雲・青雲」なんて言葉もありました。
さらにアカ(熟) アヲ(未熟)と対立して、未成熟状態を示したりもします。
複雑な関係になっていますが、「あ」が「あか」にも「あを」にもなる。そこがポイントだと思います。
もっと単純に「あ」そのものの意味を考えてみましょう。
「あ」には、「あ(吾)」という意味があります。
一人称の「私」ですね。「あれ」とか「われ」のことです。
なんでも「わ(我)」よりも私的、親密なのが「あ」だそうです。「あたし」と「わたし」で考えれば分かりやすいでしょうか。
その一方で、「あ」には、「あ(彼)」という遠くのものをさして言う意味があります。「あれ」「かれ」のことですね。
「あれ」・「それ」・「これ」、「あの」・「その」・「この」というときの「あ」です。
「あ」の距離感、面白いと思いませんか?
あるときは最も近い自分を差し、あるときは遠いものを差す。
遠近の両面性とでもいいましょうか。これもポイントです。
「あ」には、「畔」「畦」という意味もあります。
田んぼの畦(あぜ)のことですね。
「畔放ち(あはなち)」といえば、素戔嗚尊が高天原で犯した大罪(天つ罪)の一つです。
「あ」がとても大切なものだということを示しています。
人の身体にも大切な「あ」があります。
そう「あたま」ですね。
「あたま」は、「あ(天)」+「たま(玉)」でしょうか。
人は頭から生まれてきます。
「あたま」の善し悪しがその人生を左右したりもします。
その反対が「あし」です。
「はし(端)」が語源かとも言われますが、これも「あ」がつきますね。
ひとはその「あし」でしっかり立って、自立した人生をおくらなければなりません。
ということは・・・
人は「あめ(天)」の神様から、尊い魂(いのち)を授かって、
「あたま」から「あ(生)れ出でる」
そして成長し、自らの「あし」でしっかりと自立した状態で「有ら」なければならない。
ということでしょうか。
「あ」という言葉についてみてきましたが、色んな意味、時には正反対の意味が含まれることが分かりました。
「あを(青)」や「あか(赤)」。
「あに(兄)」や「あね(姉)」もそうですね。
でもこれが重要なんです。
如何に「深み」があるかということですね。
皆さんも色々と、考えてみて下さい。
きっと色々な発見があると思いますよ。
言霊というのは、現代の子育てにも有効です。
「善いことばは吉事を招き、不吉なことばは凶事をもたらす」
ということと、「子供は叱るのではなく、褒めて育てろ」というのは同じ事ですね。
「馬鹿だ」「駄目だ」と言われ続けた子はそうなっちゃうんです。
「良い子だ」「すごいね」「よくやった」と褒め続けなくちゃ行けませんね。
なかなか出来ることではないんですが(笑)
ちなみに「アホ」というのは決して悪い言葉ではありません。
かつて平城天皇の第一皇子は「阿保親王」でした。
大阪の松原市には「阿保神社」という天神様をおまつりする神社があります。
皇子や神社の名前に、悪い言葉は使いませんよね。
事実、「あほ」はもともと「母」とか「乳母」を意味する言葉だったようです。
いつまでも「母」や「乳母」の庇護が必要だから、おバカさんという意味になったのか、母が無償の愛を子に与える姿から純粋なと意味で「阿呆」となったのかわかりませんが、言葉を考えるときは、やっぱりその元々の姿というか意味合いをしっかり調べて考えないといけませんね。
いろいろ面白いものです。
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これから、ちょっとシリーズ化してみようかと思います。
次は・・・。
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