教育勅語の原点と言われるものに、『幼学綱要』があります。
元田永孚によって編纂され、明治15年12月2日に宮内省より頒布されたもので、20の徳目が記されており、日本・中国の故事を引用しつつ解説しています。
修身・道徳の教科書の原点でもありますね。
例えば・・・
「孝行」の項目。
天地ノ間。父母無キノ人無シ。其初メ胎ヲ受ケテ生誕スルヨリ。成長ノ後ニ至リ。其恩愛教養ノ深キ。父母ニ若ク者莫シ。能ク其恩ヲ思ヒ。其身ヲ慎ミ。其力ヲ竭シテ。以テ之ニ事ヘ。其愛敬ヲ盡スハ。子タルノ道ナリ。故ニ孝行ヲ以テ。人倫ノ最大義トス。
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すべて人間は、両親があって生まれるのですから、世の中に父母のいない者はありません。
わたくし達がこの世に生まれ出て成長するまでの長いあいだ父母から温かい愛情や、数々のご恩を受けて参りましたのですから、そのご恩を忘れず、わが身をつつしみ、まごころをつくして父母につかえて、愛慕と尊敬のまことを尽くすのは、子としての道であります。
このゆえに「孝行」こそが人間の守らねばならない最大の道徳であります。
というようなことが書いてあります。
そして、このあと具体的な故事が列記されています。
大正7年刊行の活字本では、目次がありますので、その内容が一覧できますね。
「孝行」の項目には「養老の滝」の話が載っています。
「忠節」の項目には、天神様・菅原道真公のお話が、
「和順」の項目には、山内一豊公の正室・見性院さんの話が載っていますね。
途中、挿絵も何点かあります。
今ではネットで読めますので、便利になりました。
是非ご一読下さいませ。
幼学要綱(宮内庁蔵版)
幼学要綱(大正7年刊行の活字本)
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