FMおかざき「心の宅急便」の33回目。
またまたUPが遅くなりましたm(_ _)m
放送は、5月26日。
お伊勢参りの道中、近鉄特急の車内からの放送になりました。
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「五月晴れ」(さつきばれ)という言葉をご存知ですか?
「五月のさわやかに晴れわたった空」をイメージされる方も多いと思います。
英語で言えば、
fine weather in May
でしょうか。
でも、元々は・・・・
「梅雨の合間の晴天のこと」なんだそうです。
英語では
fine weather during the rainy season
ですね。
辞書にも、
五月晴れ
①旧暦5月の梅雨の合間の晴天のこと。
②五月のさわやかに晴れわたった空。
(日国)
とあります。
旧暦5月(さつき)は、新暦の6月ですから、まさに梅雨時ですよね。
梅雨の季節の有り難い晴天ですから、特別な名称が出来たのでしょう。
ただ、今では「五月のさわやかに晴れわたった空」も間違いだとは言い切れないようですね。
気象庁HPの予報用語の解説には、
5月の晴天。
(備考)本来は旧暦の5月(さつき)からきたことばで、梅雨の合間の晴れのことを指していた。
とあります。
「梅雨の合間の晴れ」も「新緑の季節の風薫る晴天」もどちらも気分爽快な晴天には違いありませんものね^^;
さて、「皐月」(さつき)という言葉について少し調べてみましょう。
陰暦5月のことを指すのはお分かりですよね。
「さつき」という和語の語源には諸説あるようですが、「早苗(さなえ)月」からきているという説が有力のようです。
先日の
端午の節供の話でもお話ししましたが、陰暦5月は田植えをする季節です。
なるほどと思いますよね。
ちなみに、漢字の「皐」は
漢和辞典には、
字音 コウ(カウ)
字訓 しろい・さわ・たかい・ああ
皐を人名用漢字として用いるが、字形としては皋に作るのがよい。
皋は風雨にさらされている獣屍の形。
(字通)
とあります。
じめじめとしたイメージを感じさせる漢字ですね^^;
まさに梅雨の月ということでしょう。
そう言えば、「五月雨」(さみだれ)とか「五月雲」(さつきぐも)という言葉があります。
「五月雨」は、陰暦五月頃に降りつづく長雨のことですね。
「五月雲」は、五月雨の降るころのうっとうしい雲のことです。
ちなみに、
「梅雨」は主として五月雨の降る季節をさし、「五月雨」は雨そのものをさすことが多いんだそうです。
なるほど。
「五月」=「さわやか」というイメージが割と新しいものであることがお分かりいただけると思います。
東海地方の梅雨入り、平年は6月8日頃だそうです。
今年の梅雨入りはどうなるでしょうか?
こんな諺もあるようです。
「五月旱(ひでり)に米買うな」
陰暦五月にひでりが続けば豊作の兆としたので、米価がさがるからそれまで買うのを待てということ。
梅雨時に降らないと、水不足が心配されるような気がしますが・・・・。
昔は違ったのでしょうかねえ???
また、
「五月 の 腐れ鯛」
陰暦五月の鯛は腐りやすく、味が悪いことをいう語。
「五月の盲芋(めくらいも)」
陰暦五月の山の芋は容易に掘ることができるので、山の芋はこの時節に掘るものであるの意。
という諺も某辞書に載っていました。
「五月」繋がりで・・・・
「五月蠅」という漢字は何と読むかお分かりでしょうか?
古くは「さばえ」と読みました。
陰暦五月頃にむらがりさわぐ蠅。夏の蠅。小さな蠅。
(日国)
という意味です。
上古の古事記や日本書紀では、
「五月蠅なす」(さばえなす)という表現でよく使われています。
陰暦五月頃の蠅のようにの意で、騒がしく、煩わしいさまを表します。
主に悪い神さま(邪神)の形容として用いられています。
また、万葉集などでは、「騒ぐ」「荒ぶ」などにかかる枕詞として使われています。
これが後に転じて、「五月蠅し」(うるさし)、「五月蠅い」(うるさい)となったんですね。
ただ、和語の「うるさし(うるさい)」の意味を調べてみると面白いことが分かります。
五月蠅い(うるさい)
①いきとどいて完全であるさまをいう。また、その度が過ぎて、反発されたり敬遠されたりするさまをいう。平安時代の例では多くその両面をもった表現になる。
②ものが多くつきまといすぎて煩わしい。うっとうしい。やかましい。
③物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。
(日国)
元々は、完璧な人をさして「うるさい」と言ったようですね。
色々なことに精通していてとても太刀打ちできない。
→だから敬遠しがち。
→鬱陶しい。
といったところでしょうか。
私自身、御託を並べることが多いので^^;
家族からは、うるさがられています。
勿論、決して完璧なということではなく、蠅のようにうるさいということでしょうね。
ついでにもう一つ。
中世には「うるさし」を「右流左死」と表記した例が多くみられると言うことです。
何だか昔流行った?「夜露死苦」や「愛羅武勇」みたいですね。
その由来は、ちょっと天神さまと関係があるんです。
「江談抄‐三」に次の記事があります。
「世以 英雄之人 称 右流左死 。其詞有 由緒 。昔菅家為 右府 。時平為 左府 。共人望也。其後右府有 事被 流。左府薨逝。故時人称 有 人望 之者 号 右流左死 云々」
読み下すと、
世に英雄の人をもって「右流左死」と称す。その詞に由緒あり。昔菅家右府をなし、時平左府をなす。共に人望なり。その後、右府流さるることあり。左府薨逝す。故に時の人人望ある者を称して「右流左死」と号す。云々。
でしょうか。
「菅家」というのは、菅原道真公で天神さまのことです。「時平」は藤原時平のことですね。
当時、菅公は右大臣、時平は左大臣を務めていました。
共に優秀な人材でしたが、色々あって、菅公は左遷され、時平は菅公の祟りで逝去されます。
この故事から「右流左死」と書くんだということのようですね。
善悪は別として、上手い言葉遊びだと思います。
これから梅雨の季節がやってきます。
長雨で出かけることもなく、退屈なときは、色々と調べてみると面白いかも知れませんね。
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このネタの一部を、先日の懇親会のスピーチで流用させていただきました^^;
反応は・・・
話をするって本当に難しいですね。