神苑の牡丹が見頃を迎えました♪
今年はちょっと遅めの開花でしたが、見事な大輪の花を咲かせてくれています。
菅原道真公作の漢詩に、牡丹を詠んだ漢詩があります。
「法花寺白牡丹」
色即為貞白 色はすなはち貞白(ていはく)たり
名猶喚牡丹 名はなほし牡丹(ぼうたん)と喚(よ)ぶ
嫌隨凡草種 凡草に随(なら)ひて植ゑられむことを嫌ふ
好向法華看 法華に向(なん)なむとして看るに好(ことむな)し
在地輕雲縮 地に在りては 軽き雲縮(しじま)る
非時小雪寒 時非(な)らずして 少しき雪寒(こ)いたり
繞叢作何念 叢(くさむら)を繞(めぐ)りて何の念(おも)ひをかなす
清淨寫心肝 清浄なるに 心肝(しむかん)を寫(そそ)かむ
色は取りも直さず真っ白であるが、
名はやはり丹(あか)という字のついた牡丹と呼ぶ
この花は普通の草なみに植えるのは好ましくない
まさしく法華(仏法の香華)の象徴とみるにふさわしい。
地上に薄雲が凝り集ったかのようである。
時ならぬ淡雪が降ったかのように、その白さはそぞろ寒さをおぼえさせる。
白牡丹の植え込みの草むらを巡りながら、どういう念願が私の心中に沸き起こっ
てくるだろうか
(瓶沙王は、仏の教えを友に伝えようと念じて十二因縁経を写したというが)
私は牡丹の花の清浄潔白なすがたに私の心肝をうつしそそぎたい。
『菅家文草』巻四 257
(読み下し、訳は、岩波書店「日本古典文学大系」による)
仁和2年(886)~寛平2年(890)頃、当時讃岐国司だった菅原道真公が、讃岐国の国分寺だった法花寺(法華寺)を参拝、境内に咲いていた白牡丹を観てこの漢詩をお詠みになったそうです。
白く清浄な美しさの白牡丹を観て、自分の心も清浄でありたいと願う心。
常に清きまことの心を大切にされた菅公らしい漢詩だと思います。
当宮の御神前の白牡丹も清らかに咲き誇っています。
もちろん、白以外にも、「牡丹」というぐらいですから「丹」=「赤」やピンク、紫や黄色の牡丹も咲いています♪
御参拝がてら、是非お楽しみいただきたいと存じます。
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